イオン液体GCキャピラリーカラム

正確さ・精度・。一貫性イオン液体およびSLB^™ i-シリーズGCキャピラリーカラム

私たちは、最も正確な分析製品だけが有用であることを理解しています。

これこそ、メルクが、お客様が必要とする正確さ、精度、および一貫性をもたらすイオン液体GCカラムの唯一のポートフォリオをSupelco®ブランドで販売し、提供している理由です。

2005年、Daniel W. Armstrong教授（テキサス大学アーリントン校）は、ジカチオンとポリカチオンのイオン液体を実用可能なGC固定相として使用するのに成功したことを示しました。このイオン液体は、リンカーで結合し、無機または有機アニオンとなど2つ以上の有機カチオンで構成されます。イオン液体相は、非イオン液体の固定相と物理的にも化学的にも異なっています。

• これは大きく嵩高いポリシロキサンポリマー相とポリエチレングリコール相よりはるかに小さく、活性な水酸基がまったくないという点である。このため、水分や酸素が存在していても安定性が向上するという特長がある。
• 選択性を変化させるための多くの修飾基が有効である。塩基構造はジカチオン性またはポリカチオン性である。多数のカチオン、リンカー、およびアニオンの選択肢がある。ペンダント基をカチオンまたはリンカーに付加できる。

特許を取得したこの技術が、市販されている唯一のイオン液体キャピラリーカラムであるメルクのSupelco® SLB^™-ILシリーズカラムに使用されています。

イオン液体には、現在の分析手法のインパクトを与える機会があります。

• 非イオン液体カラムと同一の選択性を持ちながら、操作温度が上昇し、水分または酸素から損傷を受けにくいカラムを設計できる。
• 非イオン液体カラムに対してまったく独自の選択性を持ち、さまざまな官能基を持つ化合物で良好なピーク形状と分離度を示すカラムを設計できる。
• 設計された直交度と高い熱安定性を持つため、カラムを多次元分離に使用できる。

最も注目を集めるイオン液体キャピラリーカラムの1つは、Watercol™カラムであることに間違いはありません。このカラムはGCによってさまざまなマトリックス中の水分を定性的にも定量的にも測定できるため、水を別に分析する必要がなくなります。これは業界に旋風を巻き起こしている画期的な新しい方法であり、ユーザーから「これは魔法だ」という声が上がっています。

お客様がASTM D3606に代わるものをお探しなら、私たちはそのイオン液体技術を使って、このメソッド専用のカラムを作成しました。SLB™-ILD3606カラムは、1本のカラム上の改質ガソリン中で芳香族化合物と含酸素添加剤を完全に分解できるため、分析時間を大幅に短縮して結果を改善します。

SLB^™-ILPAHキャピラリーGCカラムを使うと、PAHの優れた分離度も実現できます。このカラムは、フェナントレン、アントラセン、ベンゾ [a] アントラセン、クリセン、トリフェニレン、ベンゾ [b] フルオランテン、ベンゾ [k] フルオランテン、ベンゾ [j] フルオランテンなど、最も困難な異性体群を分離できます。

この革新的な技術に関する詳細、評価カラムのリクエストについては、イオン液体GCカラムの資料ページをご覧ください。その他の情報やサポートについては、テクニカルサービスまでお問い合わせください。

SLB^™（I-SERIES）

SLB^™i-シリーズで、選択性と不活性度を試してみてください。

SLB^™-IL（i-シリーズ）イオン液体キャピラリーGCカラムは、極性対象物質に対する不活性度の改善を受けて開発されました。このカラムにより、選択性と不活性度のどちらを最適化するのが良いかという長年のジレンマが解決されました。GCユーザーは、i-シリーズカラムによって選択性と不活性度を確認できます。

極性対象物質に選択性と不活性度の両方を提供することにより、正確さと感度の改善を達成できます。同じような沸点を持つ2つの対象物質のクロマトグラムを比較すると、以下のことがわかります。

• 従来の高極性カラムは、極性対象物質に対して感度が高く不活性度は低いため、分離度は高いがピーク形状は悪い。
• 従来の非極性カラムは、極性対象物質に対して感度が低く不活性度は高いため、両対象物質ともピーク形状は良いが、分離度に限界がある。
• SLB^™-IL（i-シリーズ）カラムは、極性対象物質に高い感度と高い不活性度を併せ持つため、極性対象物質に対する分離度が高くピーク形状も良い。

選択性および／または不活性度

i-シリーズカラムは、極性（SLB^™-IL60i）、高極性（SLB^™-IL76i）、および超高極性（SLB^™-IL111i）として開発され、分類されます。

現在の製品については、以下またはこちらをご覧ください。

実績ある用途

これら以外のSLB^™-IL（i-シリーズ）製品は準備中です。お望みの固定相またはサイズが見つからない場合は、テクニカルサービス（jpts@merckgroup.com）にお問い合わせください。

フライヤーをダウンロードして、改質ガソリン中のベンゼンの定量についてご覧ください。