コンテンツへスキップ
Merck

ベクターマップ

MISSION™ 研究開発チームは、 RNAi Consortium(TRC)の科学者との連携により、RNAi実験の導入を成功に導く一連のベクターを作成してきました。基本ベクターのpLKO.1-puroは、TRCの一部のBroad Instituteで開発されました。私たちは、カスタムshRNA生産用ベクターに加えて、クリティカルコントロール実験用のさまざまなベクターをTRCに提供しています。このページには、これらのベクターに関する情報が記載されています。

pLKO.1-puroシーケンス(shRNAインサートなし)

TRC1.5ベクター:pLKO.1-puro
TRC1.5コントロールベクター
TRC1.5代替ベクターバックボーン
TRC2ベクター:TRC2-pLKO-puro
誘導shRNAベクター
レンチウイルスパッケージングベクター
参考文献

 TRC1.5ベクター:pLKO.1-puroベクターおよび使用

TRC1.5クローンのベクターバックボーンは、TRC1クローンとまったく同じです。

pLKO.1-puroベクターの機能は、shRNAの一過的または安定的なトランスフェクションおよびレンチウイルス粒子の産生を可能にします。1 ピューロマイシン選択マーカーを使用して安定的な遺伝子サイレンシングを選択することができ、また適合するパッケージングプラスミドとの同時導入により、自己不活化している複製能力のないウイルス粒子をパッケージング細胞(HEK293T)によって産生することができます。2,3 49,000以上のバリデーション済みクローンを含む約200,000ものクローンがTRC1.5に含まれているのは、私たちのポートフォリオのみです。これには、TRC1から得られるすべてのコンテンツに、2,661の新しいヒト遺伝子と2,395のマウス遺伝子を標的にする39,212の追加クローンがプラスされています。アデノウイルスやマウスベースのMMLVまたはMSCVレトロウイルス系とは違い、レンチウイルス系粒子では、効率的な感染ならびにニューロンや樹状細胞など分化細胞および非分裂細胞への特定のshRNA構築物の組み込みが可能となるため、これらの細胞株を使用する際の低いトランスフェクション率と組み込みの困難さが払拭されます。siRNAやその他のベクターベースのシステムと比較すると、pLKO.1-puroは長期間のノックダウンと表現型観察のためのソリューションを提供して、困難なまたはセンシティブな細胞株(非分裂細胞または初代細胞)の形質導入をもたらす、経済的で再生可能なリソースです。

shRNAインサートがある場合、pLKO.1-puroプラスミドの長さは下記のベクターマップに示されているように7,086 bpです。shRNAインサートがない場合、pLKO.1-puroベクターの長さは7,052 bpです。得られるシーケンスファイルは、空のpLKO.1-puroベクター(7,052 bp)です。

TRC1.5ベクターマップ(pLKO.1-puro)

siRNAベクター

TRC1.5ベクターの説明と特徴

製品名説明
cpptセントラルポリプリントラクト
hPGKヒトホスホグリセリン酸キナーゼ真核生物プロモーター
puroR哺乳類選択用ピューロマイシン耐性遺伝子
SIN/LTR3'自己不活化長鎖末端反復
f1 orif1複製起点
ampR細菌選択用アンピシリン耐性遺伝子
pUC oripUC複製起点
5' LTR5'長鎖末端反復
PsiRNAパッケージングシグナル
RRERev応答エレメント

 TRC1.5コントロールベクター

私たちは、可能な限り最も厳密で有益なshRNA実験を実施するためのさまざまなコントロールを提供しています。詳細については、shRNAコントロールのウェブページをご覧ください。

製品目的ベクターマップベクターファイル
SHC001空のベクター(shRNAインサートなし)コントロールSHC001
SHC001
SHC002非哺乳類shRNAコントロールSHC002
SHC002
SHC003TurboGFP™コントロールSHC003
SHC003
SHC004TurboGFP™ shRNAコントロールSHC004
SHC004
SHC005eGFP shRNAコントロールSHC005
SHC005
SHC007ルシフェラーゼshRNAコントロールSHC007
SHC007
SHC008B2M shRNAコントロールSHC008
SHC008
SHC009ARHGDIA shRNAコントロールSHC009
SHC009
SHC010CMV-TagCFP™コントロールSHC010
SHC010
SHC011CMV-TagYFP™コントロールSHC011
SHC011
SHC012CMV-TagRFP™コントロールSHC012
SHC012
SHC013CMV-TagFP635™コントロールSHC013
SHC013
SHC014UbC-TurboGFP™コントロールSHC014
SHC014
SHC015UbC-TagFP635™コントロールSHC015
SHC015
SHC016非標的shRNAコントロールSHC016
SHC016

TRC1.5代替ベクターバックボーン

私たちは、標準のshRNA製品の一部として、さまざまな代替ベクターバックボーンを提供しています。カスタマイズ可能なMISSION™ shRNA注文インターフェイスを用いると、これらのベクターバックボーンに含まれるTRC shRNAを、プラスミドDNAまたはレンチウイルス粒子のクローン詳細ページで直接オンライン注文できます。カスタムヘアピンのご注文の詳細については、カスタムクローニングページをご覧ください。

製品目的ベクターマップベクターファイル
pLKO.1-CMV-Neo代替ベクターバックボーンpLKO.1-CMV-Neo
pLKO.1-CMV-Neo
pLKO.1-Neo代替ベクターバックボーンpLKO.1-Neo
pLKO.1-Neo
pLKO.1-CMV-tGFP代替ベクターバックボーンpLKO.1-CMV-tGFP
pLKO.1-CMV-tGFP
pLKO.1-Neo-CMV-tGFP代替ベクターバックボーンpLKO.1-Neo-CMV-tGFP
pLKO.1-Neo-CMV-tGFP
pLKO.1-puro-CMV-tGFP代替ベクターバックボーンpLKO.1-puro-CMV-tGFP
pLKO.1-puro-CMV-tGFP

私たちは、蛍光タンパク質またはUbCプロモーターを備える、いくつかの代替ベクターバックボーンを提供しています。これらのコンストラクトは、カスタムオプションとしてのみ入手できます。ご注文の詳細については、カスタムクローニングページをご覧ください。

製品目的ベクターマップベクターファイル
pLKO.1-puro-CMV-TagCFP™代替ベクターバックボーンpLKO.1-puro-CMV-TagCFP™
pLKO.1-puro-CMV-TagCFP™
pLKO.1-puro-CMV-TagYFP™代替ベクターバックボーンpLKO.1-puro-CMV-TagYFP™
pLKO.1-puro-CMV-TagYFP™
pLKO.1-puro-CMV-TagRFP™代替ベクターバックボーンpLKO.1-puro-CMV-TagRFP™
pLKO.1-puro-CMV-TagRFP™
pLKO.1-puro-CMV-TagFP635™代替ベクターバックボーンpLKO.1-puro-CMV-TagFP635™
pLKO.1-puro-CMV-TagFP635™
pLKO.1-puro-UbC-TurboGFP™代替ベクターバックボーンpLKO.1-puro-UbC-TurboGFP™
pLKO.1-puro-UbC-TurboGFP™
pLKO.1-puro-UbC-TagFP635™代替ベクターバックボーンpLKO.1-puro-UbC-TagFP635™
pLKO.1-puro-UbC-TagFP635™

TRC2ベクター:TRC2-pLKO-puroベクターおよび使用

TRC2-pLKO-puroベクターも、shRNAの一過的または安定的なトランスフェクションおよびレンチウイルス粒子の産生を可能にします。TRC1.5ベクターとTRC2ベクターの違いは、WPRE(すなわち、Woodchuck Hepatitis Post-Transcriptional Regulatory Element)が追加されていることだけです。4 これにより、レンチウイルスによってデリバリーされた導入遺伝子の発現増強が可能になります。5 TRC1.5と同様に、ピューロマイシン選択マーカーの使用により安定的な遺伝子サイレンシングが達成されます。自己不活性化複製不全ウイルス粒子は、適合するパッケージングプラスミドとの同時導入により、パッケージング細胞(HEK293T)において産生することができます。TRC2-pLKO-puroは、安定的で長期間のノックダウンと表現型観察のためのソリューション、困難なまたはセンシティブな細胞株(非分裂細胞または初代細胞)の形質導入、および導入遺伝子の発現増強をもたらします。

shRNAインサートがある場合、TRC2-pLKO-puroプラスミドの長さは下記のベクターマップに示されているように7,518 bpです。shRNAインサートがない場合、TRC2-pLKO-puroベクターの長さは7,484 bpです。得られるシーケンスファイルは、空のTRC2-pLKO-puroベクター(7,484 bp)です。

TRC2-pLKO-puroシーケンス(shRNAインサートなし) 

TRC2ベクターマップ(TRC2-pLKO-puro)

trc2-plko-puro
製品名説明
cpptセントラルポリプリントラクト
hPGKヒトホスホグリセリン酸キナーゼ真核生物プロモーター
puroR哺乳類選択用ピューロマイシン耐性遺伝子
WPREWoodchuck Hepatitis Post-Transcriptional Regulatory Element
SIN/LTR3'自己不活化長鎖末端反復
f1 orif1複製起点
ampR細菌選択用アンピシリン耐性遺伝子
pUC oripUC複製起点
5' LTR5'長鎖末端反復
PsiRNAパッケージングシグナル
RRERev応答エレメント
TRC2ベクターの説明と特徴
製品目的ベクターマップベクターファイル
SHC201空のTRC2ベクター(shRNAインサートなし)コントロールSHC201
SHC201
SHC202非標的shRNAコントロールSHC202
SHC202
SHC203TurboGFP™コントロールSHC203
SHC203
SHC204TurboGFP™ shRNAコントロールSHC204
SHC204
TRC2コントロールベクター

注記:現在、TRC2に使用できる代替ベクターバックボーンはありません。

 誘導shRNAベクター

pLKOベクターは設計が見直されて、LacI(リプレッサー)と、LacO(オペレーター)配列を伴う修飾ヒトU6 shRNAプロモーターが追加されています。IPTG(イソプロピル-β-D-チオ-ガラクトシド)非存在下では、ラクトース類似体のLacIがLacOと結合してshRNAの発現を防止します。IPTGが存在する場合は、アロステリックなLacIリプレッサーが構造を変化させて、lacO修飾ヒトU6プロモーターから自らを放出し、その後にshRNAの発現を可能にします。

私たちは、2種類のIPTG誘導ベクターを皆様の研究用に提供していることを誇りに思います。優先的誘導ベクターのpLKO-puro-IPTG-3xLacOは、3つのlacオペロン配列(2つはU6プロモーター内で1つはプロモーターの3')を含み、厳密な調節と大規模な遺伝子サイレンシングの両方をもたらします。これに対して、pLKO-puro-IPTG-1xLacOベクターは1つのlacオペロン配列をU6プロモーター内に含み、shRNA発現に対する利点をもたらしますが、誘導されていないプロモーターの調節は緩やかになります。

製品目的ベクターマップベクターファイル
pLKO-puro-IPTG-1xLacO代替ベクターバックボーンpLKO-puro-IPTG-1xLacO
pLKO-puro-IPTG-1xLacO
pLKO-puro-IPTG-3xLacO代替ベクターバックボーンpLKO-puro-IPTG-3xLacO
pLKO-puro-IPTG-3xLacO

 レンチウイルスパッケージングベクター

最後に、私たちは自作のレンチウイルスのパッケージングをご希望のお客様のために、最適なパッケージングミックスを提供しています。詳しくは、レンチウイルスパッケージングミックスのウェブページをご覧ください。

製品目的ベクターマップベクターファイル
SHP001
pMISSIONgagpol
パッケージングベクター#1pMISSIONgagpol
pMISSIONgagpol
SHP001
pMISSIONvsvg
パッケージングベクター#2pMISSIONvsvg
pMISSIONvsvg

参考文献

1.
Stewart, S. A. et al. Lentivirus-delivered stable gene silencing by RNAi in primary cells. RNA 2003, 9, 493–501.. https://doi.org/10.1261/rna.2192803
2.
Zufferey, R. et al. Multiply attenuated lentiviral vector achieves efficient gene delivery in vivo. Nat. Biotechnol 1997, 15, 871–85.. https://doi.org/10.1038/nbt0997-871
3.
Zufferey, R. et al. Self-inactivating lentivirus vector for safe and efficient in vivo gene delivery. J. Virol. 1998, 72, 9873–80.. https://doi.org/10.1128/JVI.72.12.9873-9880.1998
4.
Donello J. E. et al. Woodchuck hepatitis virus contains a tripartite posttranscriptional regulatory element. J. Virol. 1998, 72, 5085-92.. https://doi.org/10.1128/JVI.72.6.5085-5092.1998
5.
Zufferey, R. et al. Woodchuck hepatitis virus posttranscriptional regulatory element enhances expression of transgenes delivered by retroviral vectors. J. Virol. 1999, 73, 2886-92.. https://doi.org/10.1128/JVI.73.4.2886-2892.1999

お問い合わせ

ライブラリー、価格、見積り、その他の点については、Eメールにてお問い合わせください。sialjpcs@merckgroup.com

Mission_RNAi_Large1
ログインして続行

続きを確認するには、ログインするか、新規登録が必要です。

アカウントをお持ちではありませんか?