P1004

ポリミキシンB 硫酸塩

• 別名: ポリミキシン, ポリミキシンB, 硫酸ポリミキシンB
• 実験式（ヒル表記法）: C₅₅H₉₆N₁₆O₁₃ · 2H₂SO₄
• CAS番号: 1405-20-5
• 分子量: 1385.61
• EC Number: 215-774-7
• MDL番号: MFCD00131991
• UNSPSCコード: 51283106
• NACRES: NA.76

特性

• 由来生物: Pseudomonas aeruginosa
• 品質水準: 200
• フォーム: powder
• 保管条件: (Tightly closed. Dry. )
• 溶解性: water: 50 mg/mL
• 抗生物質活性スペクトル: Gram-negative bacteria; fungi
• 作用機序: cell membrane | interferes
• 保管温度: 2-8°C
• SMILES記法: O=C(C(NC(C(CCN)NC(CCCCC(C)CC)=O)=O)C(C)O)NC(CCN)C(NC(CCNC(C(NC(C(NC(C(CCN)N1)=O)CCN)=O)C(O)C)=O)C(NC(CCN)C(NC(CC2=CC=CC=C2)C(NC(CC(C)C)C1=O)=O)=O)=O)=O.O=S(O)(O)=O
• InChI: 1S/C48H82N16O13.H2O4S/c1-27(2)24-37-47(76)59-32(11-19-52)41(70)56-31(10-18-51)43(72)61-35(14-22-65)39(68)54-21-13-34(45(74)57-33(12-20-53)44(73)64-38(48(77)63-37)25-28-6-4-3-5-7-28)60-42(71)30(9-17-50)58-46(75)36(15-23-66)62-40(69)29(8-16-49)55-26-67;1-5(2,3)4/h3-7,26-27,29-38,65-66H,8-25,49-53H2,1-2H3,(H,54,68)(H,55,67)(H,56,70)(H,57,74)(H,58,75)(H,59,76)(H,60,71)(H,61,72)(H,62,69)(H,63,77)(H,64,73);(H2,1,2,3,4)
• InChI Key: HNDFYNOVSOOGDU-UHFFFAOYSA-N

詳細

詳細

ポリミキシンB硫酸塩は、バチルス・ポリミキサ（Bacilus polymyxa）の発酵に由来する、極めてカチオン性の環状ポリペプチド抗生物質です。B1およびB2硫酸塩の混合物です。

アプリケーション

ポリミキシンB硫酸塩は、バチルス・ポリミキサ（Bacilus polymyxa）の発酵に由来する、極めてカチオン性の環状ポリペプチド抗生物質です。 B1およびB2硫酸塩の混合物です。 本製品は、緑膿菌（Pseudomonas aeruginosa）†の感受性系統により引き起こされた尿道、髄膜、および血流の感染症を治療するために臨床的に使用されてきました。 本製品は、多剤耐性病原体††を試験する際に、エンドトキシンを除去するための固定化された薬剤として、および切除されたソルガムの根から得られた皮質細胞の膜内で細孔形成を誘導するためにも使用されています。

ポリミキシンB硫酸塩は、下記の用途で使用されています：

• 組換えアディポネクチンのエンドトキシン汚染の可能性を排除するため、ヒト大動脈内皮細胞（HAEC）の細胞培養での使用
• 分離株の分析での使用
• α-アミラーゼ（AmyI-1）-18のエンドトキシン中和活性の評価（LALアッセイ）での使用

生物化学的／生理学的作用

ポリミキシンBは、カルバペネム耐性非発酵菌およびカルバペネム耐性腸内細菌の感染を含む、グラム陰性細菌感染の治療に用いられる最も重要な抗生物質の1つです。

作用機序：ポリミキシンB硫酸塩は、細菌リポポリサッカライド†の脂質A部分と結合し、細菌壁内にヌクレオチドの漏出を可能にするのに十分大きな細孔を誘導することにより細胞膜を破壊します。 これは細胞膜の透過性を破壊します。

抗菌スペクトル：大腸菌（E.coli）を含むほとんどのグラム陰性桿菌††、ならびにほとんどの菌類およびグラム陽性菌に対し殺菌作用を有します。

特徴および利点

多数の研究用途に適した高品質抗生物質

調製ノート

ポリミキシンB硫酸塩は、50 mg/mLの濃度で水に可溶性であり、ごくわずかに曇った無色～黄色の溶液となります。 有機溶媒の場合、いずれにも最低限度でしか溶解しません。 例えば、エタノール中では0.115 mg/mLの溶解度を有します。

ストック溶液は、滅菌ろ過して2～8°Cで保管してください。 これらは、37°Cで5日間安定です。

保管および安定性

納品された製品は2～8°Cの暗所で保管する必要があります。この条件であれば、3年間保管した後でも、保管サンプルに変化は認められませんでした。

その他情報

生化学の領域に関する追加情報を請求するには、このフォームに必要事項を入力してください。

容器を密閉し、暗くて換気の良い場所で保管してください。乾燥した場所で保管してください。

安全性情報

• ピクトグラム: GHS07
• シグナルワード: Warning
• 危険有害性情報: H302
• 注意書き: P264 - P270 - P301 + P312 - P501
• 危険有害性の分類: Acute Tox. 4 Oral
• 保管分類コード: 11 - Combustible Solids
• WGK: WGK 3
• 引火点(°F): Not applicable
• 引火点(℃): Not applicable
• 個人用保護具 (PPE): dust mask type N95 (US), Eyeshields, Gloves