M3058

MES ナトリウム塩

BioPerformance Certified, suitable for cell culture

• 別名: 2-モルホリノエタンスルホン酸ナトリウム, 4-モルホリンエタンスルホン酸、ナトリウム塩, 2-(N-モルホリノ)エタンスルホン酸 ナトリウム塩, 4-モルホリンエタンスルホン酸 ナトリウム塩
• 実験式（ヒル表記法）: C₆H₁₂NNaO₄S
• CAS番号: 71119-23-8
• 分子量: 217.22
• Beilstein: 3765682
• EC Number: 275-203-2
• MDL番号: MFCD00065473
• UNSPSCコード: 12161700
• eCl@ss: 32129211
• PubChem Substance ID: 24896792
• NACRES: NA.25

特性

• 品質水準: 400
• グレード: BioPerformance Certified; for molecular biology
• 形状: crystalline powder
• 保管条件: dry at room temperature
• テクニック: cell culture | mammalian: suitable
• 不純物: endotoxin and total aerobic microbial count, tested
• 色: white
• 有効pH範囲: 5.5-6.7
• pKa: 6.1
• 溶解性: water: 335.3 g/L at 20 °C
• 適合性: suitable for component for culture media; suitable for molecular biology
• アプリケーション: agriculture; diagnostic assay manufacturing; life science and biopharma; sample preparation
• その他の活性: DNase, NICKase, RNase, protease, none detected
• SMILES記法: [Na+].[O-]S(=O)(=O)CCN1CCOCC1
• InChI: 1S/C6H13NO4S.Na/c8-12(9,10)6-3-7-1-4-11-5-2-7;/h1-6H2,(H,8,9,10);/q;+1/p-1
• InChI Key: IRHWMYKYLWNHTL-UHFFFAOYSA-M

詳細

詳細

4-モルホリンエタンスルホン酸、ナトリウム塩（MES）は、その卓越した性質から科学研究の分野で人気の高い双性イオン性バッファーとなっています。6.1のpKa値により5.5～6.7のpH範囲の溶液を有効に緩衝できます。この製品は、BioPerformance認証済みで、生化学的および分子生物学的実験の緩衝剤として幅広く使用され、ウェスタンブロッティング、細胞培養、電気泳動などの種々の生物学的反応においてpHの安定化に寄与しています。

MESは、生物学的用途のために開発された、いわゆる「グッド」バッファーのひとつです。 MES遊離酸を使用したバッファーは、遊離酸を水酸化ナトリウムで所要のpH（pKa=±1）まで滴定することで調製できます。または、MES遊離酸およびMESナトリウム塩の同モル溶液を混合して所定のpHとすることもできます。原液を用いて所定のpHのバッファーを調製するための標準混合表が公開されています。

アプリケーション

MESナトリウム塩は、 モノクローナル抗体（MAb）のアミン反応性センサーへのカップリングを促進するためのセンサーのカップリングバッファーとしてpH 4.5またはpH 5.0のいずれかで使用されて、蛍光標識された相補鎖によるハイブリダイゼーション試験およびマイクロアレイ分析中のマイクロアレイスライドの洗浄に用いられ、またマイクロアレイでRNAオリゴヌクレオチドを増殖するためのin situフォトリソグラフィーに対応したRNAホスホロアミダイトの新しいセットを調製するために一定の役割を果たします。

MESナトリウム塩は、MABをアミン反応性センサーにカップリングする際にカップリングバッファーとして使用されています。また、in vitro植物体再生時に発芽培地およびシュート誘導培地の成分として使用されています。

特徴および利点

• 分子生物学および細胞培養に適している
• エンドトキシンおよび総好気性微生物数の試験が実施済み
• DNase、NICKase、RNase、およびプロテアーゼフリー
• 6.1のpKa（25°C）によりpH 5.5～6.7（25°C）を有効に緩衝する

調製ノート

MESナトリウム塩は水溶性で、水50 mLに25 gを溶解することで透明無色の溶液となります（約2.3M）。溶液のpHは、濃度により9～10となるはずです。溶液は2～8°Cで数カ月安定です。0.2 μmのフィルターでろ過して安定化させる必要があります。オートクレーブ処理はお勧めしません。ヌクレアーゼを含まないバッファーが必要な場合には、まず水で処理し、オートクレーブ処理した後にバッファー粉末を添加する方法が最適です。MES溶液をオートクレーブ処理すると、黄色く着色します（ただし、pHはほとんど変化しません）。黄色い分解産物の組成は同定されていません。

その他情報

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安全性情報

• 保管分類コード: 11 - Combustible Solids
• WGK: WGK 1
• 引火点(°F): Not applicable
• 引火点(℃): Not applicable
• 個人用保護具 (PPE): Eyeshields, Gloves, type N95 (US)