クロスカップリング反応用触媒
クロスカップリング反応は、単純な分子から複雑な分子を形成するために幅広く使用されている遷移金属触媒合成反応です。これらの反応は、C-O、C-N、およびC-S結合の形成にも使用されますが、非常に重要な炭素-炭素結合形成反応です。
数多くの研究グループによって新たな金属錯体や配位子が開発され、より複雑な分子の形成へとクロスカップリング反応の適用範囲が広がっています。特に、鈴木 - 宮浦反応、根岸反応、Heck反応、熊田反応、Stille反応、薗頭反応、Buchwald-Hartwigアミノ化反応などのクロスカップリング反応が重要です。また、これらの反応を触媒して高収率と低触媒量を可能にする新たな遷移金属錯体も開発されました。その中には、穏やかな反応条件下で高活性、高回転数で反応できるものもあります。また、これらの遷移金属触媒の多くは工業化され、トンスケールでのクロスカップリング反応に利用されています。
お客様のあらゆるニーズに応えるクロスカップリング反応用触媒を豊富に取り揃えています。
MPHOS:調節可能なリガンド足場
MPhosは、非対称のビスホスフィノフェロセンリガンドの新規クラスであり、さまざまなクロスカップリング反応で利用できます。リガンド足場には、かさ高のジ(1-アダマンチル)ホスフィノモチーフおよび調節可能な2級ホスフィンが含まれます。実証されている応用法には、多数の「医薬品のような」分子も含めた広範囲の基質との多様なCsp2-Csp3カップリング(すなわち、村橋−Feringa (Li)、熊田−Corriu (Mg)、根岸 (Zn) および鈴木−宮浦 (B))があります。詳細はこちらをご確認ください。
パラジウム触媒
反応条件(温度、溶媒、配位子、塩基、その他の添加剤)の最適化が可能であるという点で、パラジウム触媒はきわめて汎用性の高い触媒です。さらに、パラジウム触媒はさまざまな官能基に対して耐性がきわめて高く、優れた立体および位置特異性を示し、保護基を必要としません。私たちは、均一系および不均一系のパラジウム触媒を豊富に取り揃えています。
ニッケル触媒
クロスカップリング反応に使用するための多種多様な高純度ニッケル触媒を取り揃えています。これらのニッケル触媒の酸化の程度はさまざまで、0価ニッケル、2価ニッケル、3価ニッケル、4価ニッケルといった触媒があります。購入可能なニッケル触媒には、アルミニウムニッケル(AlNi)合金、アンモニウムニッケル水和物、ニッケルCOD、ハロゲン化ニッケル(塩化ニッケル、臭化ニッケル、フッ化ニッケル、ヨウ化ニッケル)、シクロペンタジエニルニッケル、金属ニッケル、ニッケルアセチルアセトナート、およびRaneyニッケルがあります。
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