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Merck

C6219

Sigma-Aldrich

Anti-Connexin 43 Antibody

rabbit polyclonal

別名:

Cx43 抗体, コネキシン 43 抗体, コネキシン 43 抗体 - ウサギ抗コネキシン-43 抗体

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About This Item

MDL番号:
UNSPSCコード:
12352203
NACRES:
NA.41

製品名

抗コネクシン-43 ウサギ宿主抗体, affinity isolated antibody, buffered aqueous solution

由来生物

rabbit

品質水準

結合体

unconjugated

抗体製品の状態

affinity isolated antibody

抗体製品タイプ

primary antibodies

クローン

polyclonal

フォーム

buffered aqueous solution

化学種の反応性

mammals, human

包装

antibody small pack of 25 μL

テクニック

immunocytochemistry: suitable
immunohistochemistry (formalin-fixed, paraffin-embedded sections): 1:2,000 using human or animal tissue sections
immunohistochemistry (frozen sections): 1:2,000 using human or animal tissue sections
indirect immunofluorescence: 1:400 using cultured BHK cells
microarray: suitable
western blot: 1:8,000 using an animal tissue extract

UniProtアクセッション番号

輸送温度

dry ice

保管温度

−20°C

ターゲットの翻訳後修飾

unmodified

遺伝子情報

human ... GJA1(2697)
mouse ... Gja1(14609)
rat ... Gja1(24392)

詳細

43 kDa のコネキシンタンパク質(コネキシン 43、Cx43)は、ほとんどの組織に発現しているリン酸化タンパク質ですが、その発現パターンは様々な細胞タイプにおいて異なります(例えば、脳では、星状細胞、脳室上皮、軟髄膜には発現していますが、神経、オリゴデンドロサイト、松果体細胞には発現していません、また、肝臓では、伊東細胞には発現していますが、肝細胞には発現していません)。ギャップ結合のタンパク質レベルは、組織構造の破壊に応じて変化します。例えば、アテローム性動脈硬化の初期段階では、Cx43 の発現が上昇します。
抗コネキシン 43 は、グルタルアルデヒドで KLH を結合させた合成ペプチドを免疫源として、ウサギで作成されています。ペプチドは、ヒトおよびラットのコネキシン 43 の細胞質内ドメイン(N 末端にリジンが付加されたアミノ酸残基)の C 末端断片に相当します。アフィニティー分離された抗原特異的抗体は、コネキシン43に特異的に結合しない免疫グロブリンを含む実質的にすべてのウサギ血清タンパク質を除去する免疫特異的精製により得られます。

ギャップ結合は、隣接細胞の細胞質を直接つなげる細胞間チャネルの集合体で構成される特殊な細胞膜領域です。ギャップ結合は、組織における細胞および器官の機能を調整し、細胞間の代謝的連携、電子カップリング、細胞の生理学的活性の同調化、成長のコントロール、および発達の調節に関与します。ギャップ結合チャンネルは、隣接した細胞間のイオン、ヌクレオチド、低分子の交換を行います。他の膜チャンネルとは異なり、細胞間のチャンネルは 2 つの対向する細胞膜にかかっており、両方の細胞からコネクソンと呼ばれるヘミチャンネルで構成される必要があります。これらのチャンネルは、1 kDa の大きさの分子を透過でき、また、ほとんどの哺乳類細胞において、その存在が報告されています。2 つのコネクソンは、細胞外領域で相互作用し、完全な細胞間チャンネルを形成します。それぞれのコネクソンは、コネキシンと呼ばれる 6 つの類似した、または同一のタンパク質によって構成されます。コネキシン(Cx)は、分子量 26~70 kDa の、極めて相関の高いタンパク質のマルチ遺伝子ファミリーです。少なくとも 12 の異なるコネキシン遺伝子が哺乳類で同定されており、その多くが様々な組織および細胞タイプにおいて発現しています。哺乳類では2つの異なる系統が特定されており、1つはクラス I、別名βグループであり、Cx26、Cx30、Cx31、Cx31.1、Cx32 が含まれ、もう一方のクラス II、別名αグループには、Cx33、Cx37、Cx40、Cx43、Cx46 が含まれます。

コネキシン-43(Cx-43)は、43kDa のタンパク質であり、ギャップ結合を形成するコネキシンタンパク質ファミリーに属します。星状細胞、心筋および平滑筋、血管内皮、脳室上皮、線維芽細胞、ケラチノサイト、レンズおよび角膜上皮など、様々なタイプの細胞が発現しています。さらにこのタンパク質は、軟髄膜、白血球、ライディッヒ細胞、マクロファージ、乳腺の虹彩、骨細胞、卵巣顆粒膜、膵臓β細胞、着床前胚盤胞、セルトリ細胞、甲状腺濾胞細胞、および栄養芽層巨大細胞にも存在しています。

特異性

抗コネキシン 43 は、コネキシン 43 に特異的に結合します。本抗体はイムノブロッティングにおいて、43 kDa 付近に単一のまたは 2~3 本のバンドを検出します。イムノブロッティングによるコネキシン 43 のバンドの染色は、コネキシン 43 ペプチドによって特異的に阻害されます。ヒト、ウシ、ラット、マウス、ハムスター、およびニワトリのコネキシン 43 との反応性が確認されています。

免疫原

合成ペプチドは、ヒトおよびラットのコネキシン 43 の細胞質内ドメイン(N 末端にリジンが付加されたアミノ酸残基)の C 末端断片に相当します。

アプリケーション

抗コネキシン-43 は、イムノブロッティング、免疫細胞化学、および免疫組織化学(冷凍およびホルマリン固定、パラフィン包埋組織)に使用できます。Cx43に特異的に反応するポリクローナル抗体は、ギャップ結合とその性質を調べるための細胞レベル・分子レベルのさまざまなアプローチに応用できる可能性があります。
マウス脳由来全抽出物を使用した免疫ブロッティングで、最小使用希釈率は1:8,000と決定されています。
アセトン固定培養ベビーハムスター腎臓細胞(BHK)の間接免疫蛍光染色で、最小使用希釈率は 1:400と決定されています。
ラット心臓の間接免疫蛍光染色で、最小使用希釈率は1:2,000と決定されています。(ラット肝臓切片では陰性)
トリプシン消化したヒトまたは動物組織のホルマリン固定パラフィン包埋組織の間接免疫ペルオキシダーゼ染色で、最小使用希釈率は1:2,000と決定されています。

生物化学的/生理学的作用

コネキシン-43(Cx-43)は、移動している神経に深く関連している放射状グリア繊維に存在するため、神経移動において重要な役割を持つと考えられています。また、膜貫通 NAD+ 輸送にも関与しています。ギャップ結合の成分であるコネキシン-43 は、細胞間コミュニケーションを促進します。Cx-43 は、子宮動脈内皮細胞における [Ca2+]i バーストを誘導することが知られています。Cx-43 の発現上昇は、ヒト冠動脈硬化症の初期に観察されます。様々なタイプの細胞において発現されるコネキシンのレベル減少または種類の変化は、癌の進展や転移に関係しています。しかし、癌遺伝子 neu (c-erb-B2) をトランスフェクションしたグリオーマ細胞では、全体的な Cx43 発現の減少はなく、細胞間コミュニケーションの大幅な減少を示します。ラット Cx43 のリン酸化の程度の違いが、発達期と授乳期において観察されます。コネキシン 43 の変異が、心臓が非対称に発達しなかった子どもに見られ、この遺伝子のノックアウトマウスでは、致死的な心臓奇形が起こります。Cx438-11 に特異的に反応するポリクローナル抗体は、様々な細胞および分子的アプローチに応用でき、ギャップ結合とその性質の研究や、様々な細胞や組織タイプにおけるその発現パターンと生理学的機能または病理学的状態との関連性の研究に応用できます。

物理的形状

0.01M PBS溶液(pH 7.4, 1%BSA, 15mMアジ化ナトリウム含有)

保管および安定性

継続して使用する場合、2~8°Cで保存し、1ヶ月まで使用できます。それ以上の期間保存する場合は、アリコートして冷凍してください。凍結融解の繰り返しはお勧めしません。「自動霜取り装置付き」のフリーザーでの保存はお勧めしません。長期の保存でわずかな濁りが生じた場合、使用前に遠心分離し、溶液をクリアにしてください。

免責事項

弊社の製品は、弊社カタログや製品に付随する他社の文書において別段の記述がない限り、研究での用途のみを目的としており、他のいかなる目的、例えばこれに限るものではありませんが、許可されていない商用利用、in vitro 診断での利用、ex vivo もしくは in vivo での治療用途、またはヒトもしくは動物へのいかなる種類の消費もしくは応用にも使用できません。

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保管分類コード

12 - Non Combustible Liquids

WGK

nwg

引火点(°F)

Not applicable

引火点(℃)

Not applicable


適用法令

試験研究用途を考慮した関連法令を主に挙げております。化学物質以外については、一部の情報のみ提供しています。 製品を安全かつ合法的に使用することは、使用者の義務です。最新情報により修正される場合があります。WEBの反映には時間を要することがあるため、適宜SDSをご参照ください。

Jan Code

C6219-.2ML:
C6219-BULK:
C6219-VAR:
IXO11183:
C6219-100UL:
C6219-25UL:


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Astragalus membranaceus has been shown to possess anti-inflammation and antitumor properties. Several studies have indicated that extracts of Astragalus membranaceus (PG2) have growth inhibitory effects on tumor. However, the effect of PG2 on enhancing the chemotherapy, modulating tumor immune escape
Connexin 43 hemi channels mediate Ca2+-regulated transmembrane NAD+ fluxes in intact cells.
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Zonula occludens-1 alters connexin43 gap junction size and organization by influencing channel accretion.
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Molecular Biology of the Cell, 16(12), 5686-5698 (2005)
Gap junctions in the brain: where, what type, how many and why?
Dermietzel R and Spray D C.
Trends in Neurosciences, 16(5), 186-192 (1993)
Human cytomegalovirus immediate early proteins promote degradation of connexin 43 and disrupt gap junction communication: implications for a role in gliomagenesis.
Khan Z, et al.
Carcinogenesis, 35(1), 145-154 (2013)

資料

Cancer research has revealed that the classical model of carcinogenesis, a three step process consisting of initiation, promotion, and progression, is not complete.

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