S4250

D-セリン

≥98% (TLC), suitable for ligand binding assays

• 別名: β-ヒドロキシアラニン, (R)-2-アミノ-3-ヒドロキシプロピオン酸, Ser
• 実験式（ヒル表記法）: C₃H₇NO₃
• CAS番号: 312-84-5
• 分子量: 105.09
• Beilstein: 1721403
• EC Number: 206-229-4
• MDL番号: MFCD00004269
• UNSPSCコード: 12352209
• PubChem Substance ID: 24278008
• NACRES: NA.32

特性

• 製品名: D-セリン, ≥98% (TLC)
• 品質水準: 200
• アッセイ: ≥98% (TLC)
• フォーム: powder
• テクニック: ligand binding assay: suitable
• 色: white to off-white
• アプリケーション: cell analysis
• SMILES記法: N[C@H](CO)C(O)=O
• InChI: 1S/C3H7NO3/c4-2(1-5)3(6)7/h2,5H,1,4H2,(H,6,7)/t2-/m1/s1
• InChI Key: MTCFGRXMJLQNBG-UWTATZPHSA-N
• 遺伝子情報: human ... GRIN1(2902)

詳細

詳細

D-セリンは、ニューロン、星状細胞、およびミクログリアに存在する右旋性アミノ酸です。セリンラセマーゼによりL-セリンから合成されます。また、ラセマーゼは D-セリンからアンモニアとピルビン酸への分解を触媒します。ピルビン酸は D-アミノ酸オキシダーゼによりヒドロキシピルビン酸に酸化されます。

D-セリンは、哺乳類の脳で発現した異常アミノ酸です。

アプリケーション

D-セリンは、ヒト1321N1星状細胞腫細胞におけるD-アミノ酸オキシダーゼ（DAO）活性の基質として使用されています 。 また、抗侵害受容効果の誘導を目的としたラットの脳室内投与にも使用されています。

D-セリンは、N-メチルD-アスパラギン酸受容体（NMDAR）のグリシン依存性脱感作を防ぎ、坐骨神経部分損傷（PSNL）ラットにおける行動異常を修正するためNMDARへの影響を研究するのに使用されています。

生物化学的／生理学的作用

D-セリンは、樹状突起の正常な発達、神経芽細胞の移動に不可欠であり、統合失調症およびうつ状態の治療に有望な可能性があります。 D-セリン値は外傷性脳損傷（TBI）で上昇します。

D-セリンは、N-メチル-D-アスパラギン酸（NMDA）受容体および抑制性シナプス後グリシン受容体に関連するストリキニーネ非感受性グリシン結合部位で活性を示すアゴニストであり、グリシンミミックです。グルタミン酸とともに、シナプス可塑性や受容体伝達を含むさまざまな生理学的プロセスに関与します。D-セリンシグナル伝達の調節不全は、神経変性疾患および障害と関連しています。

安全性情報

• 保管分類コード: 11 - Combustible Solids
• WGK: WGK 3
• 引火点(°F): Not applicable
• 引火点(℃): Not applicable
• 個人用保護具 (PPE): Eyeshields, Gloves, type N95 (US)