SML1779

Nigericin sodium salt

from Streptomyces hygroscopicus, ≥98% (HPLC), solution, polyether ionophore

• 別名: 2-[(3S,6R)-6-[[(5R,6R,7R,9R)-2-[5-[(3S,5R)-5-[(2S,3S,5R,6R)-6-ヒドロキシ-6-(ヒドロキシメチル)-3,5-ジメチルオキサン-2-イル]-3-メチルオキサン-2-イル]-5-メチルオキサン-2-イル]-7-メトキシ-2,4,6-トリメチル-1,10-ジオキサスピロ[4.5]デカン-9-イル]メチル]-3-メチルオキサン-2-yl]プロパン酸ナトリウム, 3B2-6379, HE331800, アザロマイシンM, ヘレキシンC, ポリエテリンA, 抗生物質 K178, 抗生物質 X464
• 実験式（ヒル表記法）: C₄₀H₆₇NaO₁₁
• CAS番号: 28643-80-3
• 分子量: 746.94
• UNSPSCコード: 12352200
• NACRES: NA.77

特性

• 製品名: ニゲリシンナトリウム塩 既製溶液, 5 mg/mL (DMSO:ethanol 1:1)
• 由来生物: Streptomyces hygroscopicus
• 品質水準: 200
• フォーム: solution
• 濃度: 5 mg/mL (DMSO:ethanol 1:1)
• 抗生物質活性スペクトル: Gram-positive bacteria
• 作用機序: cell membrane | interferes
• 輸送温度: ambient
• 保管温度: 2-8°C
• SMILES記法: [Na+].[O-]C(=O)C(C1O[C@H](CC[C@@H]1C)C[C@H]2O[C@]3(OC(CC3C)(C4OC(CC4)(C5O[C@H](C[C@@H]5C)[C@H]6O[C@@]([C@@H](C[C@@H]6C)C)(O)CO)C)C)[C@@H]([C@@H](C2)OC)C)C
• InChI: 1S/C40H68O11.Na/c1-21-11-12-28(46-33(21)26(6)36(42)43)17-29-18-30(45-10)27(7)40(48-29)25(5)19-38(9,51-40)32-13-14-37(8,49-32)35-23(3)16-31(47-35)34-22(2)15-24(4)39(44,20-41)50-34;/h21-35,41,44H,11-20H2,1-10H3,(H,42,43);/q;+1/p-1/t21-,22-,23-,24+,25?,26?,27+,28+,29+,30+,31+,32?,33?,34-,35?,37?,38?,39-,40+;/m0./s1
• InChI Key: MOYOTUKECQMGHE-KKCUGXASSA-M

詳細

生物化学的／生理学的作用

ニゲリシンは、アルカリ金属（K⁺）とH⁺の電気的中性な交換（アンチポート）を触媒するポリエーテル系イオノフォアです。

ニゲリシンは、アルカリ金属（K⁺）とH⁺の電気的中性な交換（アンチポート）を触媒するポリエーテル系イオノフォアです。ニゲリシンは膜を介して1価カチオンを輸送します。K⁺ > Rb⁺ > Cs⁺ >> Na⁺という特異性を持つため、膜電位を変化させ、ミトコンドリアのATPase活性を刺激します。
ニゲリシンは膜を介したイオンの拡散を促進することによって細菌死を誘導します。
低濃度（0.5 μM）のニゲリシンは速やかにpHiを低下させ、脳毛細血管内皮細胞においてPG産生を刺激し（1.5～2倍）、エーリッヒ腹水がん細胞においてDNA合成を停止させます。ポリオウイルスを感染させたHela細胞をニゲリシンで処理すると、ポリオウイルスによる宿主細胞のタンパク質合成阻害を阻止します。ニゲリシンは、様々な系における膜電位変化による影響の研究にも広く用いられています。

調製ノート

この製品は、DMSO とエタノールの 1：1 混合物で調製された 5 mg/mL 溶液です。

調製なしで使えるニゲリシンナトリウム塩溶液の濃度は6.7 mMです。この溶液をさらに使用濃度（0.5～10 μM）まで適切な溶媒で希釈できます。

保管および安定性

この製品は 2 ～ 8°C で保管でき、4 年間の再テストスケジュールが推奨されています。この溶液は冷蔵保存しても非常に安定しており、凍結する必要はありません。

安全性情報

• ピクトグラム: GHS02
• シグナルワード: Warning
• 危険有害性情報: H226
• 注意書き: P210 - P233 - P240 - P241 - P242 - P243
• 危険有害性の分類: Flam. Liq. 3
• 保管分類コード: 3 - Flammable liquids
• WGK: WGK 2
• 引火点(°F): 78.8 °F
• 引火点(℃): 26 °C