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詳細
カルジオリピンは、ミトコンドリア内膜にのみ見られるユニークなリン脂質です。この特異的局在により、カルジオリピンはミトコンドリアの構造と機能に重要な影響を及ぼすことがあります。カルジオリピンの含有量、構造、または局在にずれが生じると、ミトコンドリア活性が損なわれて、がん、神経疾患、心血管疾患、および代謝性疾患などのさまざまな病気を引き起すおそれがあります。カルジオリピンは、ミトコンドリア機能において重要な役割を果たすため、バイオマーカー開発への適用の可能性が非常に高く、また心臓血管、神経科学、がん、糖尿病、およびメタボロミクスに関する研究にも使用されています。
カルジオリピン(CL)は、二量体構造を持つ複合脂質です。4つのアシル鎖および2つのホスファチジル部分があります。そのホスファチジル部分はグリセロール骨格に結合しています。ミトコンドリア内膜の約15~20パーセントをカルジオリピンが占めています。
アプリケーション
ウシ心臓由来カルジオリピン溶液は、以下の用途に使用されています:
- 酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)ベースのカルジオリピン結合アッセイを実行するCorning 96ウェル酵素免疫測定法/放射性免疫測定法(EIA/RIA)プレートのコーティング
- 放射性標識脂質を共遊走させるホスファチジルグリセロール(PG)を用いた脂質分析によるPGおよびカルジオリピン(CL)の同定
- 抗リン脂質抗体(aPL)アッセイ用ELISAプレートのコーティング
生物化学的/生理学的作用
カルジオリピン(CL)は、ミトコンドリアの生合成、融合・分裂、呼吸およびタンパク移入に重要な役割を果たします。細胞壁生合成、加齢、液胞ホメオスタシス、細胞周期、アポトーシスなど、ミトコンドリアの外側の細胞プロセスに寄与します。CLは心機能、オートファジー/マイトファジー、プロテインキナーゼC(PKC)経路にも関与しています。
カルジオリピンは、哺乳類組織に低濃度で存在するミトコンドリアのリン脂質です。 しばしば膜成分の1つとなり、フィブロネクチンやビトロネクチン、I型コラーゲンの細胞接着を阻害することがあります。
特徴および利点
- 多数の研究用途に適した高品質分子
- 一般にメタボロミクスおよび生化学の研究に使用される
物理的形状
エタノ-ル中に約5 mg/mL。
シグナルワード
Danger
危険有害性情報
危険有害性の分類
Eye Irrit. 2 - Flam. Liq. 2
保管分類コード
3 - Flammable liquids
WGK
WGK 2
引火点(°F)
55.4 °F - closed cup
引火点(℃)
13 °C - closed cup
適用法令
試験研究用途を考慮した関連法令を主に挙げております。化学物質以外については、一部の情報のみ提供しています。 製品を安全かつ合法的に使用することは、使用者の義務です。最新情報により修正される場合があります。WEBの反映には時間を要することがあるため、適宜SDSをご参照ください。
消防法
第4類:引火性液体
アルコール類
危険等級II
労働安全衛生法名称等を表示すべき危険物及び有害物
名称等を表示すべき危険物及び有害物
労働安全衛生法名称等を通知すべき危険物及び有害物
名称等を通知すべき危険物及び有害物
Jan Code
C1649-VAR:
C1649-500MG:4548173947853
C1649-25MG-KC:
C1649-BULK:
C1649-10MG:4548173947839
C1649-25MG:4548173947846
C1649-100MG:4548173947822
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試験成績書(COA)
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