F2006

Human Fibronectin

from human plasma, powder, suitable for cell culture

• 別名: フィブロネクチン 溶液 ヒト線維芽細胞由来
• EC Number: 289-149-2
• MDL番号: MFCD00131062
• UNSPSCコード: 12352202
• eCl@ss: 42020141
• NACRES: NA.75

特性

• product name: ヒト血漿フィブロネクチン, lyophilized powder, BioReagent, suitable for cell culture
• 由来生物: human plasma
• 品質水準: 200
• 無菌性: sterile
• 製品種目: BioReagent
• アッセイ: ≥85% (SDS-PAGE)
• 形状: lyophilized powder
• 分子量: 450 kDa
• 包装: pkg of 5 x 5 mg; pkg of 1 mg; pkg of 2 mg; pkg of 5 mg
• 濃度: >1 mg/mL protein
• テクニック: cell culture | mammalian: suitable
• 表面被覆率: 1‑5 μg/cm²
• 不純物: HBSAG, none detected; HCV, none detected; HIV-1/HIV-2, none detected
• 溶解性: H₂O: 1 mg/mL at 37 °C (Store reconstituted solution in working aliquots at -20°C or lower.)
• NCBIアクセッション番号: NM_212482.4
• UniProtアクセッション番号: P02751
• 結合特異性: Peptide Source: Collagen
• 輸送温度: dry ice
• 保管温度: −20°C
• 遺伝子情報: human ... FN1(2335)

詳細

詳細

フィブロネクチン（FN）は、複数の機能を持った糖タンパク質であり、その遺伝子は、ヒトクロモソームの2q34-36に位置します。この遺伝子は全長75 kbで、50のエクソンを含みます。フィブロネクチン構造は、本質的に相同で、2つのサブユニットアーム上に直線的に配列された機能単位を形成する、繰り返しペプチド配列のブロックからなります。可溶型と不溶型の2つの主なアイソフォームとして存在します。前者は血漿中に存在し、一方、不溶型は組織や軟骨の細胞外マトリックス（ECM）中に存在します。可変領域の選択的スプライシングと、エキストラドメインA、Bと呼ばれる2つのタイプIIIエクソンにより、フィブロネクチンタンパク質には約20の異なるフォームが存在します。

アプリケーション

ヒト血漿フィブロネクチンは、以下のアプリケーションに使用されます：

• 細胞の播種および神経分化（CBSC（臍帯血幹細胞）の再懸濁用展開培地の成分の1つとして、また、分化用培地にも使用されます）
• 細胞培養（HEK293細胞の発現のために、培養チャンバーはフィブロネクチンでコーティングされます）
• In-vitroフィブロネクチン（FN）プルダウンアッセイ
• タンパク質の特異性
• 細胞遊走実験

生物化学的／生理学的作用

フィブロネクチン（FN）は、血管新生、細胞遊走、細胞間接着、細胞-基底膜付着、血栓の安定化、胚形成、分化、創傷治癒、哺乳類細胞や細胞外マトリックスへの病原体の結合など、複数の生物学的機能において極めて重要な役割を果たします。中国の漢民族集団での研究では、この遺伝子における変異が、変形性膝関節症（OA）の感受性に関係することが示唆されています。FNのスプライスバリアントエキストラドメインB（EDB）は、癌血管新生の特徴であり、マトリックスの剛性の上昇とともに、内皮細胞によるこのアイソフォームの産生が上昇します。大腸癌（CRC）において、EDAは転移、脈管形成、腫瘍化に関係し、上皮間葉転換を促進します。

注意

再溶解後は、使用溶液のアリコートを-20°C以下で保存してください。 溶解したフィブロネクチン溶液のボルテックスや、過剰な撹拌、または二度目の凍結融解は推奨しません。

調製ノート

本製品は、0.05 Mトリス緩衝食塩水、pH 7.5溶液から凍結乾燥されました。 1 mg/mLで水に可溶であり、37°Cで最低でも30分間溶解させてください。少量の不溶解物が残るかもしれませんが、性能には影響しません。 タンパク質の均一性は、免疫電気泳動によって評価されており、また、エンドトキシン試験済みです。原料は、HIV、B型およびC型肝炎ウイルスに陰性です。培養用の表面コーティングでは、フィブロネクチンを滅菌緩衝塩溶液で希釈し、できるだけ少ない液量でコーティングしてください。 その後、表面を45分間、室温で乾燥させます。2～8°Cで2～4週間保存できます。

免責事項

研究用途に限ります。本製品は、輸出入活動を含めて、科学的な目的で使用することを意図した場合、フランスにおいて規制されます（フランス公衆衛生法Article L 1211-1 paragraph 2）。購入者（すなわちエンドユーザー）は、公衆衛生法Article L1245-5-1 IIの記載に従い、フランス研究省から輸入許可を得る必要があります。本製品を注文することにより、適切な輸入許可を取得していることを確認することになります。

安全性情報

• 保管分類コード: 11 - Combustible Solids
• WGK: WGK 3
• 引火点(°F): Not applicable
• 引火点(℃): Not applicable
• 個人用保護具 (PPE): Eyeshields, Gloves, type N95 (US)